戸塚区・泉区
公開日:2024.01.25
第102話 幻の計画・戸塚駅
とつか歴史探訪
戸塚駅は、東海道線と横須賀線の停車駅として、横浜駅に次ぐ横浜市第2の乗降客を抱える駅となっています...が、こんなエピソードもありました。
明治22(1889)年、横須賀線が大船〜久里浜間に開通、東海道線と接続され戸塚にも停車するようになりました。ただ、「横須賀線は大船ではなく戸塚で東海道線と接続するはずだった」のです。
明治19(1886)年、横須賀〜戸塚に繋がる建設計画が提出されましたが、当時のお金で予算50万円ほどの内、5万円ほどが足りず、工事費用の安い大船に接続する計画に変更されました。これにより、当時は寒村で東海道線の信号所に過ぎない大船は駅に昇格、その後も発展を続けることになった訳です。
京浜東北線・根岸線は、現在は横浜・桜木町を経て海沿いのルートで大船へ接続しています。これも大正時代には、今の鎌倉街道沿いに蒔田から先は弘明寺〜大岡川沿い〜日野〜本郷村などを経由して大船へ抜ける予定であったようです。
ところが、鎌倉街道沿いよりも多くの人口を有する保土ケ谷・戸塚から反発があり、大正9(1920)年、蒔田からの先のルートは大きく変更され、南太田付近〜永田(大岡川沿い)を経て、保土ケ谷へ大きく迂回して戸塚を経由し大船に至ることになったのです。この桜木町から大船までの延伸計画は大正14(1925)年に完成するはずでした...が、それは幻となります。関東大震災が発生したからです。
この2例が実現されていれば、戸塚の今は如何になっていたのでしょうか、見てみたいですね。
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