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戸塚区・泉区 教育

公開日:2025.07.10

和泉町秀英高校
校内壁に木の温もりを
地元店協力で生徒が制作

  • 壁の木質化に取り組む生徒ら

  • 木材を積み上げる生徒と齋藤さん(左)

 和泉町の秀英高校でこのほど、授業の一環で校内の一部を木の壁に変える工事が行われ、生徒自ら作業にあたった。

 同校では週2回、自由に授業を選択できる「セレクト授業」を実施しており、今回の取り組みもそのうちの一つ。物づくりやDIYに興味を持った生徒10人が参加しており、物置として使われていた場所の壁を木質化することで、木の温もりを感じられる場所にすることが目的。

 講師として泉区内の(株)土屋材木店の土屋富久代表と、(株)齋藤工務店の齋藤良樹さんが協力。土屋さんは木材と機材の提供も行った。生徒は木の積み上げ方やインパクトドライバーの使い方を教わりながら、約14平方メートルの木材壁づくりに取り組んだ。

 2年生の男子生徒は「完成していく様子を見るのが楽しい。物づくりや木の知識も学べておもしろい」と話した。齋藤さんは「こういう経験が物づくりに関心を持つきっかけになればうれしい」と笑顔で語った。

神奈川県産で愛着も

 校内の木質化が授業の一環として始まったのは昨年度から。掲示板や書籍・参考書の閲覧ができる本棚を木材で制作してきた。

 昨年度から木材の提供などで授業に協力している土屋さんは、今回のために神奈川県産の杉材を選択。「地元のものであれば、愛着もわきやすいはず」と話す。さらに土屋さんによると、今回制作した木質壁はおよそ117kgの二酸化炭素を留めている計算で、これは車が約780kmを走行した際の排出量に匹敵するという。

 土屋さんは「木材は目で見てやすらぐだけでなく、環境にもよい。生徒たちが木に親しみを持つきっかけになれば」と語った。

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