「栄区こどもキャンプ」を主催する栄区青少年指導員協議会で会長を務める 小西 淳一さん 野七里在住 72歳
「友達の良さを感じて」
○…地域ぐるみで青少年の健全育成を目指して活動する青少年指導員(青指)。現在、栄区内7地区で104人が活動し、各地区それぞれの活動を中心に活躍している。今年は区制30周年を前に「子どもたちに何かできないか」と初めて7地区合同で、横浜市が友好交流を続ける群馬県昭和村でのキャンプを企画した。「初めてのことだから心配もあるけど楽しみだよ」
○…自治会で副会長をやっていた27年前、指導員に空きができたことから「地域のボランティアは誰かがやらなきゃいけない」と指導員になった。「当時は青指が何かも分からなかった」と振り返るが、「人と接することが好き」なことから長年活動を続けてきた。会長は今年で4年目となり、居住する上郷東地区でもキャンプやバスハイクを実施するなど尽力。昔のようにテントを立てるキャンプではなくなったが、時代に合わせて子どもたちが楽しめるように知恵を絞っている。
○…一つのことに限らず「やれることは何でも楽しめるよ」とさまざまなことに挑戦する一面も。パソコンを使いこなし、今回のキャンプのチラシやしおりも自ら作成したといい「嫌いじゃないからね」とほほえむ。最近は自宅の庭いじりや家庭菜園が楽しみの一つで、トマトやキュウリ、ナスなどの野菜をはじめ、ゆずやレモンといった果物も栽培。「今はキウイフルーツがたくさんなっているよ」と嬉しそうに話す。
○…子どもたちが関わる事件が増えている近年、青指の活動を通じて「困った時などに『周りには友達がいるんだ』ということに気付いてほしい」と願う。7地区合同のキャンプは、子どもたちにとっても普段はあまり会わない他校の友達とも交友を広げるチャンス。「友達って良いものだなと感じる子が1人でも多くなってほしい。そのために我々が役に立てれば」。未来を担う子どもたちが健全に育つよう、仲間とともに手助けを続けていく。