ピアニストとしてリリスなどで演奏活動を行っている 花田 えり佳さん 桂台東出身 32歳
自身のピアノを後進にも
○…区内出身のピアニストとして、栄区民文化センターリリスなどで演奏活動を続ける。12月には同館で人気の「午後の音楽会」に出演。「私としても今年最後の演奏会。いろいろと悩んだ結果、良いプログラムができたので多くの方に聴いていただければうれしい」と意気込みを話し、今回は歌曲をテーマに演奏を披露する予定だ。
○…母親がエレクトーンの講師をしていたことから、幼い頃から音楽が身近にあった。ピアノを始めたのは4歳の時で、出身の犬山小学校(現・上郷小学校)では合唱クラブで伴奏を担当してコンクールなどにも参加。高校進学以降は音楽を専門に学び、コンクールでの入賞を重ねてきた。リリスは学生時代から練習やリハーサルなどで利用しており、2007年に同館の登録アーティストのオーディションに応募。「たまたま行った時に応募要項を見て、地元のホールだし受けてみようと思って」。参加したピアニスト22人の中から見事に合格者3人に選ばれ、地元での公演や地域での演奏活動に励んできた。
○…ずっとピアノに打ち込んできたが、音楽以外では習字が唯一の習い事だった。小学生から中学生にかけて取り組み、今でも集中したいと思った時には筆を握っているという。「趣味というほどでもなく、特に何を書くという訳でもないけれど、モヤモヤした時にやるとスッキリできる」
○…「自然がたくさんあって落ち着く」という栄区では、生まれ育った桂台から見える富士山が好きな景色のひとつ。「文化活動も盛んな場所で、若いピアニストもいっぱい育っていると思う」と話すが、自身も将来的には後進の指導に比重をかけたいという思いを抱く。「最近はアンサンブルなどにも挑戦して勉強中。ゆくゆくは自分が教わってきた師匠たちのようなピアニストになりたい」。知識や技術をより一層高め、これからもピアノとともに歩んでいく。