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磯子区 トップニュース社会

公開日:2011.07.28

スタントが交通事故を再現
洋光台で区内初イベント

  • 迫力ある場面に、観客たちは何度も息をのんだ

 スタントマンが実際の交通事故を目の前で再現することで交通安全の啓発を行う「スケアード・ストレイト的教育技法」が7月18日、洋光台のひろば公園で実施された。この技法を取り入れたイベントは、今回が区内で初めてとなる。



 今回、区内初で初開催されたスケアード・ストレイト的教育技法は、地域住民や子どもたちにスタントマンによる交通事故実演を見せることで、事故の衝撃や怖さを擬似体験してもらい、事故の危険性や恐ろしさを伝えようというもの。交通ルールの遵守や安全確認、危険予測の重要性を強く認識させる効果があるとされている。



 当日は、子どもたちを中心に、地元の住民や関係者など約150人が来場。テレビドラマや映画などで活躍する傍ら、全国でスケアード・ストレイトを行っている(有)スーパードライバーズのスタントマンたちが事故実演を行った。



 会場では、実際に起こった7つの事故場面を再現。猛スピードで走行していた自転車が、交差点で横からやってきた自動車と衝突するシーンでは、自転車の運転手がボンネットの上を転がって地面に落ちる様子が再現され、観客たちは思わず息をのんでいた。



洋交安母父会が誘致



 このイベントは、洋光台交通安全母と父の会(市村小夜子会長)が中心となり、磯子交通安全協会(黒川順吉会長)と共同で実施した。



 洋光台交通安全母と父の会ではこれまでも自転車安全運転教室などに取り組んできたが、その効果が思ったほど上がらないことに頭を悩ませていた。そんな中、今年4月、市交通安全協会が関係者向けにスケアード・ストレイトのデモンストレーションを実施。それを見学した市村会長が、区内でも開催しようと調整を進め、今回の実施に至った。



 市村会長はイベント当日の挨拶で「大人も子どもも交通ルールは分かっているが、朝の通勤時などには自分の都合を優先してしまいがち。百聞は一見にしかず。今日のイベントで交通安全の大切さを改めて感じてもらいたい」と話した。

 

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