ベンチやパーゴラが設置されたドッグラン
新杉田公園で行われていたドッグランの改修工事がこのほど完了し、４月１日から全面使用が開始される。今後は、新たに設置されたベンチや犬の足洗い場などが利用できるようになる。
今回の改修では、２面あるドッグランそれぞれで周囲のフェンスを交換したほか、施設内にベンチとパーゴラの設置を行った。また、施設の周辺に上下水道を敷設、人が手洗いや水飲みをできる洗面所や、犬用の足洗い場とトイレも整備されている。
工事期間中は従来の貸切利用が中止されていたが、４月のリニューアルオープン以降は従来どおり、１面は小型と中型犬が複数で利用できるフリーエリア、もう１面は小型から大型犬まで利用できる貸切エリアとして運用される。
新杉田公園のドッグランは２０１０年７月、前の年に新たに選定された現在の公園の指定管理者が設置。以前から犬の散歩で公園を利用する人が多く、市や公園にはドッグラン設置を望む声が寄せられていた。
しかし開所当初が夏で猛暑だったこともあり、新規利用登録数は、月10件あるかどうかという状況だったという。その後、利用者による口コミやインターネットブログへの書き込み、飼い主同士のネットワークや市の広報活動などもあり、登録数が急増。開所から半年後の11年１月には月間70件を記録し、その後も月30件前後のペースで増加していった。現在の登録数は約５４０件。その中には、昨年３月の東日本大震災で飼い主を失った犬を引き取り、里親として育てている人もいるという。
利用者増加の状況を踏まえ、担当の市環境創造局も本格的な施設整備に着手。今年度予算に約１０００万円を計上し、今年１月から改修工事を行ってきた。
新杉田公園の担当者は「新しくなった施設を利用して、愛犬との楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。
利用には事前の登録が必要。料金は１頭当たり、１ヵ月５００円、３ヵ月１０００円。また、貸切利用には事前予約が必要で、１回１００円、30分上限となっている。
利用方法など詳細についての問い合わせは、新杉田公園【電話】０４５・７７６・３３１３まで。
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