旧上中里小タイムカプセル 卒業生らが10年振り開封 統合のさわの里小に集う
2007年3月に氷取沢小学校と統廃合され閉校となった上中里小学校。同校の卒業生や当時の教職員などが10月12日、統合でできたさわの里小学校の体育館に集まり、10年前に作成したタイムカプセルの開封式を行った。
このタイムカプセルは、2003年に同校が創立30周年を迎えた際に行った記念事業で作成されたもの。当時の在校児童全員が、10年後の自分への手紙や絵などを詰め込んでいた。
上中里小学校はこの3年後、氷取沢小学校との統廃合を実施。2007年に『さわの里小学校』として再出発してからは、同校のメモリアルホールにタイムカプセルを保存していた。
生徒の手紙がきっかけ
この日のイベントは、10年前同校の1年生だった落合真由さん(17歳)が、今年の7月末に当時の教員に手紙を送ったことがきっかけで実施に至った。
落合さんは「住んでいる団地のお祭りで、友達と『今年はタイムカプセル開封の年だね』という話になった。先生に連絡してみようと思い、手紙を送った」と話す。
この手紙を受け、当時上中里小学校に勤務していた教職員らが連絡を取り合い、実行委員を発足。10年前に決めていた通り、10月の第2週の土曜である12日に開封することとなった。
当時の想いに照れ笑い
開封には、上中里小学校の旧教職員約20人と、高校生や社会人に成長した卒業生約100人が参加。この日のことをSNSや友人伝いに聞いたという尾村徹さんと門田知也さんは「当時は3年生。タイムカプセルを作ったことは覚えているが、何を書いたかは具体的に覚えていない」と印象を話した。
開封に先立ち、創立30周年記念事業の実行委員長を務めた岐部英雄さんや、当時の教員で現横浜市立小山台小学校(栄区)の南谷寿子校長が「全学年の卒業生や教職員が一堂に集まれて感激している」と挨拶。同校の校歌も斉唱された。
タイムカプセルを開封すると、中からは各学年ごとにまとめられた封筒が出現。卒業生らが見守る中、当時の担当教員が封筒の中身を取り出すと、10年前の手紙や絵などに驚きの声があがった。手紙には、将来の夢や好きな遊び、好きな人の名前などそれぞれの想いが記されており、卒業生たちは「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべながら懐かしがっていた。
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