区内で赤ちゃんを育てる家庭に利用してもらおうと、区こども家庭支援課が今年度初めて作成した「磯子育児日誌」がこのほど完成し、今月から配布が始まった。担当者は「磯子の街への愛着の醸成や、赤ちゃんの成長記録として活用してほしい」と呼び掛ける。
育児日誌は赤ちゃんの成長を記録していくために作られた日記帳。市販されているものや、インターネット上からダウンロードして利用するものなどがある。
区こども家庭支援課では、今年度の新規事業として磯子区オリジナルの育児日誌の作成に取り組んだ。行政が独自に制作するのは全国でも珍しく、区内で赤ちゃんを育てる家庭に「磯子の街への愛着を持ってもらうこと」や「産まれた赤ちゃんが磯子の街で育っていく様子を思い出として記録してもらうこと」などを目的としている。同課の職員6人と市立保育所の保育士1人が携わり、昨年の4月から制作を開始した。
祝福の思い込める
日誌の体裁はA5判のフルカラー、28ページ。赤ちゃんが磯子の街で産まれ育つことを地域で祝福しようと、表紙には保育士がフェルトなどで手作りしたブーケをデザイン。ページをめくると区長や地域子育て支援拠点の職員、利用者などからの祝福メッセージが記されている。成長記録の記入ページには、子どもと出かけられる区内の名所の写真も掲載されており、街の魅力を紹介している。担当者は「地域からの祝福を伝えるとともに、日誌を活用することで磯子の街をふるさとと思ってもらえるような構成にした。市販の日誌にはできない部分」と思いを込める。
ほかにも、子育て中のメンバーの生の声を取り入れ、成長記録の記入ページは自由に記入できるようシンプルな作りに。各家庭の生活圏内で利用できる授乳室やオムツ交換所、もしもの時に駆け込める病院を6つメモできるページも盛り込む。「赤ちゃんのころよく利用した施設など、子どものころの思い出を振り返ってもらえれば」と担当者は話す。
日誌は2014年の区内の出生数を参考に1000部ほど印刷。生後4か月までの乳児とその養育者の家庭を毎月訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問事業」を通じ、訪問員が今月から順次配布している。利用者の反応を見ながら、部数がなくなった場合も継続していく予定だ。
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