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磯子区 トップニュース教育

公開日:2016.04.07

魅力づくり実行委員会
堀割川にサケ稚魚放流
4年後の回帰願う

  • 放流された稚魚(写真右)と放流の様子

 堀割川魅力づくり実行委員会(安室昌治会長)は3月27日、堀割川にサケの稚魚を初めて放流した。周辺住民に堀割川へ親しみをもってもらおうと企画。実行委員会は「順調に育って戻ってきてほしい」と願いを込めた。

 堀割川は磯子区と南区にまたがり、全長2700m、水深約3m、川幅は20〜30m。関東大震災で被災し1926(大正15)年から28(昭和3)年にかけて復興工事が行われた歴史がある。2006年に実行委員会が立ち上がり、これまで夏に打ち水やボート乗船会、1月にパネル展示会を開くなど川の魅力を発信してきた。

 放流は、3月27日に農林水産省動物検疫所で行われた花見会の一部として実施。昨年12月に実行委員会のメンバーがサケの受精卵50個を用意し、会員のほか根岸橋通り商和会の有志メンバーが孵化した稚魚を育てた。大きいものでは約7、8cmまでに成長。21匹が育ったという。稚魚は花見で会場を訪れていた住民などに見守られ放流され、群れを形成し元気よく泳いでいった。

「毎年の恒例行事に」

 実行委員会によると、サケは初めて放流された川に3〜4年後、戻ってくる習性をもっているという。実行委員会は、この取組を来年以降も続け、堀割川をサケが生息するきれいな川にしていきたいという目標を立てている。また、これらの取組を子どもたちにも伝えていき、地域活性化にも繋げていきたい考えだ。

 安室会長は「今回、試験的に実施した。これから毎年行っていくことで、川の魅力向上になると思っている。正直、何匹帰ってくるかわからないが1匹でも多くのサケが戻ってきてくれればうれしい」と話した。

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