悔いのない仕事を

　○…栄区の小菅ヶ谷地域ケアプラザから異動してきて約２カ月。３カ所目の所長職に「地域や区の違いを感じています。磯子はこれまで縁のなかった地域なので覚えることも多く、今はバタバタしていますね」と率直な心境を語る。磯子駅から職場となるケアプラザまで磯子アベニュー（遊歩道）を歩く。「緑、自然、心地よい風を感じられていいですね」。坂が多いという磯子区の印象をもち、「高齢の方や障害のある方には大変だと思うので、こちらから出向いてサロンや運動を通して支援していきたい」と意気込む。

　○…子育てをしながら幼児教室を主宰していたが「正社員として働きたかった」と22年前に市福祉サービス協会に就職。勤務をしながらケアマネジャーや社会福祉士の資格を取得。「色々な人と接することができるのがこの仕事のおもしろさですね」。自身よりも年上の人生経験豊富な人と接する中で、生き方を教えてもらえたことも、この仕事を長く続けてこられた要素だと感じている。「私が皆さんに支えられていますね」

　○…「オンとオフの切り替えは仕事をする上で大事」とプライベートの時間を大切にする。「笑顔を見ると元気になるんですよね」と大阪に住む孫に会うのが最近の楽しみ。２カ月に一度出かけるという温泉めぐりもその一つ。温泉には同じ福祉関係で働く長女と行くことも。「仕事の話をすることもありますね」と、娘と過ごす時間もリラックスできるひと時だ。

　○…神戸出身で、夫の転勤で横浜に。海や元町、中華街など共通するものも多く、「横浜は神戸に似ているように感じて安心しますね」。年齢的にも磯子地域ケアプラザが最後の職場になることも頭の中にあり「悔いのない仕事をしたい」。困ったことがあったら気軽に相談してもらえるソリューション機関でありたいと考える。そのためには「信頼される施設」を所長として目指していく。