磯子区では2017年に市内で開催される「全国都市緑化よこはまフェア」に向け、今年度の事業として区の花・コスモスの種を配布している。地域の中で広く育成し、多くの人が草花に親しめる環境を作ることで、フェアへの機運を盛り上げたい考えだ。
全国都市緑化よこはまフェアは、緑による快適で豊かな街づくりを進めるための普及啓発事業として毎年各地で開かれている。17年の会場は横浜市で、市ではフェアを盛り上げようと関連事業に取り組んでいる。
磯子区では今年度、植物の種を区民に配布し、育成を通じて草花と触れ合える環境づくりを推進。5月中旬からは区の花・コスモスの種1500袋を区役所6階区政推進課や1階広報相談係の窓口などで配布している。区内公共施設や学校、保育園などにも育成の協力を呼びかけている。
90周年へ愛着醸成も
今回の事業には、同じく来年に控える磯子区制90周年を盛り上げる意味も込められる。
コスモスは、1987年の磯子区制60周年の際、区民からの公募で区の花に制定。97年の70周年時には、花をモチーフにしたデザインマークも作成されている。区内では、磯子区民文化センター杉田劇場のリハーサル室や、地区連合単位での意見交換会の愛称にもコスモスを使用。花と地域とのつながりを深めてきた。
区がコスモスの見どころとして紹介している氷取沢町の農業専用地区のコスモス栽培は、同地区の畑地灌漑組合や上笹下地区社会福祉協議会による取り組み。同組合や地区社協の関係者らは「区の花を多くの人に楽しんでもらえればと続けている」と話す。植えられたコスモスは毎年10月ごろに一斉に花を咲かせ、地域の親子連れなど多くの人たちが満開の花を楽しみに同地区を訪れている。
区の担当者は「区の花であるコスモスを地域で広く咲かせていくことで、地域の方に街への愛着を育んでいただければ」と期待している。
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