磯子図書館は9月30日から、ライフステージに合わせた本のセットの巡回展示を、磯子図書館を含む5つの市民利用施設で始めた。滝頭コミュニティハウスと上中里地区センターでは貸出を行い、区民の読書環境の充実を図る。
横浜市では、2014年に「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」を施行。2015年2月には磯子区でも、区の地域性に応じた読書や本の活用を図るため、▽読書環境を整える▽読書活動を推進する――の2つの目標を策定していた。
磯子図書館は昨年度、赤ちゃん・幼児、年中〜小学校低学年、小学校高学年〜中高生、おとな、シニアの5世代に分けたセットを作り、杉田、根岸、上中里の各地区センター、滝頭コミュニティハウス、磯子図書館で巡回展示を実施。1セット(30冊)を約1カ月間、施設に展示し、5カ月間で5世代分を巡回させ、磯子図書館の本を、それぞれの施設内で読める場を設けることで、読書活動を行いやすい環境づくりに取り組んできた。
さらに今年度は取り組みを強化。滝頭コミュニティハウス、上中里地区センターでは展示のほかに、巡回本の貸し出しを開始。1週間で1人1冊を貸し出す。
取扱少ないジャンルも
今回、貸出を行う上中里地区センターの蔵書数は約1万2千冊。同センターによると、月5、6冊の新刊を購入しているというが、図書にかける予算は限られているという。「巡回される本は、地区センターでは取り扱いが少ないジャンルもあり、ありがたい。図書の充実も図れ、新たな施設の利用者増にも期待したい」と担当者は話す。
磯子図書館の齋藤満館長は「身近な、歩いていける施設で、展示や一部施設では貸出を行うので、本に親しむきっかけにして頂ければ」と話している。
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