横浜市は、子育てや育児に関する相談施設「横浜型児童家庭支援センター」をこのほど、中原に開設した。育児などで不安を抱える家庭などを対象に個別での相談や一時預かりに対応する。区役所や子育て支援拠点とは異なる新たな窓口として期待される。
児童家庭支援センターは児童福祉法に基づき、0から18歳までの子どもに関する相談・支援業務を行う。「一人親で周りに頼る人がいない」「子どもの言葉の発達がゆっくりと言われ心配」などの悩みに対し、心理士など5人のスタッフが電話、来所相談を個別で受け付ける。必要な場合は区役所などと連携し関係機関の紹介や情報提供を行う。
独立型を採用
同センターは、「1区に1施設」をめざし、旭区を皮切りに2001年から順次開設している。磯子区は市内で8例目。運営は市から委託を受けた社会福祉法人「たすけあいゆい」=本部・南区=が行う。施設名は「こども家庭支援センターゆいの木」。同法人は、2012年から南区の同センターを運営しており、2カ所目となる。
他区は、児童養護施設内などに併設されているのに対して、ゆいの木は、戸建住宅を施設とする独立型を採用している点が特長だ。「家庭的で落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと話をすることができる」と同センター担当者は話す。
また、ゆいの木では、保護者の仕事、介護、病気、育児疲れなどの相談内容から、必要に応じて子育て短期支援事業を行う。2から12歳の子どもを対象に、放課後や保育時間外の預かり、休日預かり、1泊2日のショートステイに対応する(申込みは区子ども家庭支援課)。
さらなる受け皿に
区には昨年度、子育て、育児関連の相談が763件寄せられた。主に性格や行動についての内容。今回新設されたセンターの事業内容は、従来の区役所や児童相談所などと基本的には変わらないが、「ゆいの木は区役所が閉まっている土日にも相談ができるため、さらなる受け皿になるのでは」と区子ども家庭支援課の担当者は話している。
詳細はゆいの木【電話】045・349・4069(住所は予約時に伝達)。
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