神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2011年1月13日 エリアトップへ

消防出初式で永年勤続消防団員表彰「横浜市長50年表彰」を受けた 鈴木 正實(まさみ)さん 港南台在住 71歳

公開:2011年1月13日

  • LINE
  • hatena

燃え尽きぬ思い、半世紀

○…新年を飾る消防出初式の式典で、永年勤続消防団員表彰「横浜市長50年表彰」を受けた。火災や自然災害時に消防署の出動命令が下ると現場に駆けつけ、消防士とともに地域の安全を守る消防団員。半世紀もの長きにわたる活動を称えられた受賞にも、「続けられたのは家族と消防団の先輩や仲間がいたから。とても1人では続けられなかった」と、真っ先に口にするのは周囲への感謝の言葉だ。

 ○…港南台で生まれ育つ。かつてはほとんどの建物が木造で冬には山火事も多く、整備されていない大岡川は台風で氾濫することがあった。そんな有事の際、最前線で地域を守っていた消防団員の姿に憧れ、「自分も何か社会に貢献したい」と20歳の時に入団を決意した。それからは会社員や中華料理店店主、コンビニエンスストアのオーナーなど職を変えながらも消防団員は継続し、現在は区内にある5つの分団をまとめる団本部で副団長を務めている。

 ○…お気に入りの場所は円海山。「港南区を一望できるところが好き。晴れた日には遠くに富士山も見える」とニッコリ。そのほか畑での野菜作りはリフレッシュのひと時。「今の時期は大根や白菜、ほうれん草が旬。自分の作った野菜で作る料理は美味しい」と話し、収穫した野菜は近所の人に配ることも。人を喜ばせることが好きな性分のようだ。

 ○…昔は出動要請で深夜に叩き起こされることもあったが、夫人は「気をつけて行ってらっしゃい」と常に気丈に送り出し、その存在は大きかったという。50年間活動を続けた原動力には、地域への思いと家族の深い理解があったから。だからこそ、今消防団が抱える団員の減少や高齢化などの課題には「特に大規模災害時には消防団の役割が重要になる」と危機感を持ち、「若い世代にも参加してもらいたい」と強く願う。地域の防火防災に尽した半世紀を振り返り、「消防団は生き甲斐」と一言。その言葉には誇りがにじんだ。
 

京急百貨店

かみおおおかG.w.フェスティバル

https://www.keikyu-depart.com/

<PR>

港南区・栄区版の人物風土記最新6

加藤 正基さん

栄消防団長に就任した

加藤 正基さん

栄区長尾台町在住 64歳

4月25日

松永 朋美さん

4月1日付で栄区長に就任した

松永 朋美さん

旭区在住 54歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

大窪 太郎さん

3月19日付で栄警察署長に就任した

大窪 太郎さん

鎌倉市在住 54歳

4月4日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook