30周年を迎えた港南区ソフトボール協会の理事長 庄司 勉さん 野庭町在住 62歳
広げるソフトの魅力
○…港南区ソフトボール協会の理事長を平成18年から務め、高森政雄会長と共に区内のソフトボール大会を主催している。同協会は今年30周年を迎え、11月27日には記念式典を開催。「歴代の先輩方が築いてくれた。自分も理事長をしっかりやらねば」と語る。
○…「満足いく審判ができたのは10試合も無い」。ソフトボール審判員の資格を29歳のときに取得。「試合を作っていける」という選手時代には感じられなかった面白さにはまって以来、審判員としてのキャリアは1790ゲームを数える。試合は勝負球の見極め次第で流れが変わってしまうため、審判員には常に重いプレッシャーがのしかかる。その緊張の一瞬の中、過去に判定を誤ったこともあったが、批判を覚悟で自身が正しいと思う判定に修正したという。それは常に「正しい」判断を下す信念をもっているからこそ。理事長に就任後は、審判員となることは減っているが、それでも毎試合の記録を綴った手帳はついに12冊を突破した。「まだまだ続けていくつもり。2000試合を目指す」と意欲を燃やす。
○…節目の年に合わせて協会30年分の活動記録などを一冊にまとめた記念誌を制作。1年前から準備を始め、膨大な数の資料と向かい合い、すべての試合結果やチーム名を網羅した苦労作だ。記念誌づくりに情熱を傾けてきたのはひとえに理事長として先輩たちの記録を残したいとの使命感から。「寝てもさめてもソフトボール。そんな馬鹿がいてもいいんじゃない」と茶化すように笑って見せる。
○…「気軽に楽しめる親しみやすいスポーツ」とソフトボールの魅力を語る。しかし全盛期の80年代半ばに比べ、チーム数は激減。協会では女子中学生のソフトボール大会など若い世代に向けての取り組みも行っている。次の40周年に向けて「町内会単位で楽しんでいる人たちにも呼びかけて一緒にできたら」と競技人口の増加を目標に掲げる。
|
<PR>