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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2012.06.07

大久保最戸連合町内会の会長に就任
林 金吾さん
大久保3丁目在住 71歳

「皆」を繋げるまちづくり



 ○…「皆、口では嫌と言いつつも、手伝ってくれる」。さつき台自治会、大久保最戸地区社会福祉協議会の会長職を経験し、5月に大久保最戸連合町内会長に就任した。大久保に住み続けて約40年。「人情味があるまち」と実感を込めて語る表情は柔らかい。



 ○…本格的に自治会活動を始めたのは先々代のさつき台自治会長から誘われたことがきっかけ。「定例会のときに積極的に提案していたら目をつけられた」といたずらっぽく笑う。徐々に自治会活動に傾注し、副会長から会長となり、今に至る20年間には、様々な企画を考えてきた。「まちを花でいっぱいに」と皆で花を育てるだけに留まらず、畑では蕎麦などを栽培し、収穫後に交流会で味わう取り組みも。また、27年前から発行している自治会の広報誌「なかま」も、「自分達の地域を知るきっかけ作り」として仲間と発案。そのほか、間近に控える地引網体験はバス3台分も参加者が集まる盛況ぶりだ。



 ○…大久保最戸地区社協の会長時代には、進捗が遅れていた地域福祉保健計画の立案を行い、「ハートのあるまち大久保最戸地区」とまちづくりの目標を立てた。名称の「ハート」の由来は障害者や高齢者等、様々な人を「気遣う気持ち」。地域に住む障害者や認知症患者の家族を講師に招いた講演会で地域の理解を深める取り組みも実施している。「もっと人が来ればと欲も出るけど、長く地道にやるのが基本」と堅実だ。地域の課題は災害対策をはじめとして多くあるが「背伸びせず、やれることから着実に」こなしていく。



 ○…会話中に「皆」と何度も繰り返す。どんなことも多くの人が楽しみ、繋がることを第一に企画してきた。これからやりたいことの1つはサークルなど趣味の会による自治会の垣根を越えた交流作り。最終目標は「地域に住む、1万6千人の顔がわかる人付き合い」。言葉通り「皆」を繋げるため、邁進していく。

 

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