オータムジャズコンサートに出演する「sauce」の代表を務める 樋口宗典(そうすけ)さん 都筑区在住 33歳
音楽で”志縁”広げる
○…港南台地区センターで10月28日に行われるオータムジャズコンサートに出演するバンド「sauce」の代表を務める。このコンサート限定で結成したメンバーはプロ歌手やスタジオミュージシャンと凄腕ぞろい。「ジャズの醍醐味はアドリブ演奏。会場の盛り上げで音楽も変わる」と観客の反応に期待する。
○…担当楽器はサックス。主旋律を奏でるサックスはバンドの花形で「一番気持ちいい楽器」。ジャズだけでなく、レゲエやポップス、クラシックも吹きこなす。元々スポーツ少年だったが、膝を痛めたことをきっかけに高校入学とともに吹奏楽部に入部。部内唯一の未経験者で「ダントツのへたくそ」。荒っぽかった気性から、2度も退部した。しかし再入部しては夜遅くまで練習し、周囲に積極的にアドバイスを求めてめきめきと上達。以来、寝ても覚めても音楽に触れる部活漬けの青春時代を送った。
○…横浜市社会福祉協議会に勤務。今春まで港南区を担当していた。それが縁で毎年コンサートに参加している。「今は離れてしまっているけれど、お世話になった地域とつながりが持てるいい機会」と出演を心待ちにしている。趣味などの志を同じにする人同士のつながりを意味する「志縁」とは、福祉関係者の間で良く使う言葉。「近隣住人の顔も知らないような”地縁”が薄くなっている中で、音楽の”志縁”でいろんな人たちとつながっていけたら」と人と人との交流の架け橋になるべく練習に力が入る。
○…「プロよりも良い演奏をすること」がモットー。仕事で毎日忙しく過ごしていても練習を欠かすことはなく、今ではプロ歌手のCDレコーディング参加やイベント出演なども増えた。そんなプロからもお墨付きをもらう腕前だが「まだ及ばない」と謙遜して見せる。グループ名の由来は「下の名前をもじっただけ」。しかし様々な素材を溶け込ませて旨みを引き出すのはソースも音楽も同じだ。
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