東京地方税理士会横浜南支部の支部長として税金の無料相談会を実施した 佐々木 健さん 港南在住 58歳
信用守る飽くなき向上心
○…南区、港南区、磯子区、金沢区の税理士が所属する横浜南支部。その支部長に4月に就任した。任期の2年間、400人もの会員を束ね、舵を取る重責を担う。毎年11月の「税を考える週間」に合わせて主催する税金の無料相談会も盛況で、ほっと息をつく。
○…「税金に関する仕事は税理士の独占業務。だからこそ、その責任を受け止めなければ」。社会貢献活動への強い思いがにじむ。相続や贈与、確定申告など様々なケースにおいて分かりやすく説明する相談会をもっと増やしたいと意欲的だ。また、「取られるばかりではなく、税金は何に使われるのか、なぜ必要なのか。子どもたちに教えたい」。すでに実施している小中高での租税教育拡充も目指す。一方で思うことは「税理士を身近に感じてほしい」。様々な相談に応じる存在として、敷居を下げることにも心を砕く日々だ。
○…複雑な税制度を熟知し、法人・個人を問わず、税に関するすべての業務を担う税理士。ある時には経営者のパートナーとして、ある時には市民の相談相手として、担当する内容は多岐にわたる。長いキャリアの中には付き合いの深い会社の倒産や、相続で人間模様が垣間見えるなど様々な経験をしてきた。数字で物事を判断する仕事でありながら、時には人生相談になることもあるとか。そんな税理士の仕事を意識したのは大学生の頃。税理士事務所を開業した父の背中を見ていたためか、自然な成り行きだったという。
○…右肩上がりに成長を続けた昭和。バブルの狂乱。そして長く続く経済の低迷。目まぐるしく変わる世の中で、地域経済の第一線で関わってきた。そんな中でぶれずに大切にしてきたのは「信用」。その信用を守るために、税制に限らず、様々な勉強を貪欲に続けてきた。現役を退いた父は今でも税制の勉強を続けている。その姿を見て「私も一生勉強を続けたいね」。飽くなき向上心がのぞく。
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