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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2015.04.23

中国の知的障害者家族団体から感謝状を贈られた
長瀬修(おさむ)さん
港南台在住 56歳

障害分野の協力 国境越え

 ○…3月に中国・西安市で行われた「中国知的障害者家族会連合会」の全国大会。中国の障害者福祉に貢献したとして同連合会から感謝状を贈られた。2012年から10回にわたり訪中して講演を行ったほか、中国の障害者団体を日本に招いて公開講座や研究会などを行ってきた。「国境を越えた障害分野の協力を日中で実現できたことへの評価なら、これ以上の喜びはない」と想定外の感謝状に誇りを感じている。

 ○…きっかけは12年に北京で開催された国際会議。市民で障害者運動に取り組む骨形成不全症の中国人男性に出会った。「政治的にも厳しい環境下で、『自分たちの声に耳を傾けてほしい』と声を上げていた」。その姿に新鮮さを覚え、「一緒に何かしたいと思った。日中関係が冷え込む今だからこそ、市民同士のつながりを作りたかった」。

 ○…立命館大学の客員教授などを務める。青森県で生まれ、小学6年生で神奈川県へ。大学では英語や国際開発を専門に学んだ。障害分野との出合いは、1年時に入った障害児と遊ぶボランティアサークルでの活動。「さまざまな生の形があって、そのどれもが尊い」と知った。卒業後は青年海外協力隊員となり、ケニアで日本語講師として3年間活動。帰国後は通訳をしたことがきっかけで、自身も障害者で障害分野の国際協力に熱心な八代英太国会議員の公設秘書を務めることに。次第に障害分野と国際協力の道に進むことになり、国連事務局での勤務などを経て、大学で障害学の研究職を志すようになった。

 ○…04年からは知的障害者と家族の国際組織「国際育成会連盟」のアジア太平洋地域代表も務める。当事者や家族ではない中で障害に携わるのは「人との出会いで、知らない世界が見えてくるのが面白い」から。出会いの中で結び付けてきた「障害」と「国際協力」という2つのテーマの下、平和と人権の実現を目指して国境を飛び越えていく。

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