港南区・栄区 人物風土記
公開日:2026.01.01
横浜DeNAベイスターズの新監督に就任した
相川 亮二さん
49歳
1点にこだわる強さを
○…現役時代、好打の捕手として活躍したベイスターズでこのほど新監督に就任。2022年からはコーチとして関わってきたこともあり、現チームの強さも課題も把握している。まだキャンプを控える時期だが、「具体的な絵はもう描けている。あとは実際の場面でどう指揮するか」。重責を感じながらも、チームへの信頼が笑顔ににじむ。
○…千葉県市川市出身。兄の影響で5歳から野球を始め、東京学館高校へ。2年の終わりに捕手に転向し、夏は県8強にとどまったが、秋のドラフトでベイスターズから5位指名を受けた。捕手経験の短さもあり、「毎日マンツーマンでキャンプのような練習。きつかったですね」。必死に練習を乗り越え、04年からは正捕手の座を掴んだ。06年のWBCでは優勝も経験するなど、名実ともに日本を代表する捕手に上り詰めた。
○…選手としてヤクルト、巨人と渡り歩き、巨人ではコーチも経験。ベイスターズに帰ってきたのは三浦大輔前監督の存在が大きいという。3歳違いの三浦前監督は「入団時から公私ともにお世話になった兄貴みたいな存在。力になりたかった」。バッテリーとして数知れない球数を受けてきたが、今度は監督というバトンを受け取った。
○…野球において捕手は「扇の要」「グラウンド上の監督」とも呼ばれるポジション。「選手としてのその経験が自分の強み。それから、多くの先輩や指導者のそばで野球を見てきたことも」。チームは一昨年に日本一になったものの、リーグ優勝からは遠ざかったままだ。「シンプルだけど、野球は1点でも多くとった方が勝つ。1点にこだわって守り、1点を奪える強いチームでなければ」。まずは春の開幕をにらみ、力を尽くす。
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