首都直下地震を想定した政府大規模地震時医療活動訓練が9月1日、済生会横浜市南部病院等で行われた。
この訓練は広域医療搬送などの図上、実働訓練を目的にするもので、政府各機関や神奈川県、横浜市内13の災害拠点病院が参加したほか、全国からDMAT(災害派遣医療チーム)も集結。被災状況の把握をしながら実戦的に進められた。
訓練では横浜市内に震度7弱の地震が8月31日に発生。南部病院には重症患者が殺到し、すでに病床数を大幅にオーバーしているが、重症度から治療の優先度を決めるトリアージの結果、生命に関わる状況で一刻も早く治療が必要と判定された赤タグの患者37人、早期に処置が必要な黄タグ36人が溢れていると想定した中で行われた。
同病院DMATチームは赤タグ患者の転送先を探し続け、調整後は最も緊急度が高かったクラッシュ症候群の男性(71)を、戸塚区の横浜医療センター敷地内に設置され、各地の医療機関をつなぐ中継拠点となる広域医療搬送拠点に車で搬送。続いて愛知県から陸路で応援に駆け付けた豊田厚生病院DMATチームに広範囲熱傷の女性(52)の搬送を依頼するなど、他県から派遣されたDMATチームとの連携も確認された。
南部病院DMATチームの伊藤祐介さんは「自病院だけでなく、外部病院と関わり、転送時の手順を確認できたほか、他県のDMATチームの活用を考える良い機会になった」と手応えを語っていた。
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