港南区・栄区 人物風土記
公開日:2016.08.25
日韓中ジュニア交流競技会の卓球競技に日本選手団の一員として選抜された
笹尾 明日香さん
上大岡東在住 16歳
垣根越え、卓球楽しむ
○…8月23日から中国で行われている、日韓中3カ国のスポーツ交流競技会に選手として選抜されて初参加。「言葉は通じなくても気持ちがあれば大丈夫」。横浜隼人高校(瀬谷区)女子卓球部に所属し、この夏はインターハイを経験した。団体、個人ともベスト8入りを果たし、「優勝を目指していたので悔しかった。でも昨年から一気にステップアップできたのは大きい」と手応えも。「仲間たちと一緒にどんどん強くなっていきたい」と目を輝かせた。
○…卓球との出合いは幼稚園児の頃。卓球一家だったため、「気が付いたらやっていた」。上大岡小時代の6年間は外部のクラブで汗を流す日々。実業団の選手だった母親とも練習をしていたが、「練習は嫌いで。逆に、試合は勝ち負けがつくから面白いと思えた」と、当時から勝負にこだわる一面が。いろいろな習い事を経験して、サッカーに夢中になった時期もあったが、卓球を辞めることはなかった。
○…「かっこよくて憧れていた」という隼人には中学から入学。顧問の岸昌宏教諭の指導を受けたことで、高校ではより一層、卓球の魅力に目覚めた。「目の前の課題を練習で克服して勝てた時が本当に面白い」。同部が大事にしているのは「チームで勝つ」こと。選手たちが互いに高め合える現状に「素晴らしい環境でやれていると思う」と充実感をにじませる。最近は自分の解釈で、独自のプレーを構築することも。強い選手の動画を見るなど研究にも熱が入る。「横断幕を駅で見かけて嬉しかった。まちの人たちの支えも大きい」と感謝も忘れない。
○…国公立大進学を目指すクラスで、勉学と部活の両立に励む。「高い位置のボールは上から打つと加速する。当然だけど、物理の授業で改めて仕組みを理解できた」と笑顔。日頃の勉強が卓球の理解につながることも多い。休日は部活の仲間と街へ出かけることも。弾む会話に、高校生らしさが垣間見えた。
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