港南区シルバークラブ連合会の会長に就任した 塩田 良英さん 野庭町在住 76歳
プロセスが力になる
○…副会長を3年務め、今月会長に就任した。「小玉七郎前会長とやってきたベースを軸に、問題点は変えていきたい」。大きな進路変更はせず、柔軟なクラブ運営を念頭に置く。港南区内に15地区81老人クラブが加入する同団体の会員数は約6800人に上り、行事などを通じて会員同士の親睦を深めている。平均年齢78歳となる今、担い手づくりには課題もある。「先輩たちが笑顔になることがやりがい。『お互い様』の気持ちで支え合っていきたい」と強調する。
○…会社勤めを終えてすぐ、先輩に誘われ68歳で地元・野庭団地の老人クラブ「紫苑会」に入会。ただ、老人になる気がし、最初は抵抗も感じたが、活動を続けるうちに「会員たちが喜んでくれる。自分自身に結果が生まれるのを感じた」。やりがいを感じ、一歩引いていた気持ちをギアチェンジ。6年前には同会の会長となり、毎朝、健康と居場所づくりのためにメンバーと体操や散歩も続けている。「今やっていることを長く、地道に続ければ、何かにつながっていくはず」
○…兵庫県出身。食料酒類業の老舗企業で、製品開発やマーケティングなどを担当。45年間仕事に奔走してきた。「やりがいは十分あったけれど、クラブと比較はできない。クラブは何の肩書きもない集まりで、喜んでくれる仲間がいることがやりがい」。一方で共通点も見出している。「プロセスが大事。一生懸命にやった結果がゼロでも、そのプロセスを見ることが大事だと思う」。地道な活動に重きを置く。
○…現役時代に仕事で洋酒を飲む機会が多かったことから、大のスコッチウィスキー好き。どうしても自宅にバーを作りたいと、10年前に自らバーを設計し、自宅を改装した。「コミュニケーションづくりも目的。仲間もできたし、良い情報も入ってくる。地域にいるためには、コミュニケーションの場が必要」。日常の出来事に価値を見出す。
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