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港南区・栄区版 公開:2017年9月21日 エリアトップへ

港南区内の石仏・石塔353基を紹介する「わがまち港南の石仏たち」を著した 陶山 誠さん 港南区日野在住 71歳

公開:2017年9月21日

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石仏は身近な文化遺産

 ○…港南区の郷土史の発掘・調査に取り組むNPO法人「港南歴史協議会」のメンバーとして6年前から活動に参加し、このほどまちなかの石仏にスポットを当てたガイドブックをまとめ上げた。地域別の上下巻に分け、区内の石仏や石塔353基を紹介している。石仏は江戸時代のものが多く、「当時の村人たちの思いや願いが込められている。そんな姿を思い浮かべてみると感慨深い」と語る。

 ○…全国各地の城や寺社仏閣、仏像などを巡るのは現役時代からの趣味で、歴史を感じるものが好きだった。定年退職後に同協議会と出会って入会したが、「一般的な歴史について考える『港南の会』だと思っていたけど、『港南の歴史』を考える会だった」。そんな思い違いはあったが、学んできた中央の政治史と異なり、村の人々の生活を感じながら歴史を考えるという視点の面白さを知った。仲間との交流を楽しむうち、次第にのめり込んでいった。

 ○…まち歩きをするようになったある時、路傍の石仏が目についた。それまでは気にも留めなかったが、じっくり見てみれば「これはなかなか面白い」。電動機付自転車で区内をまわり、石仏を見つけては前後上下左右からじっくりと観察した。刻まれた文字の解読などもしているとそのまま時を忘れ、1基に半日も使ってしまうこともある。「不審者かとよく声をかけられてしまう。いつも冷や汗をかくけれど、そこから昔話を聞けることもある」

 ○…広島県三次市出身。中学生のころからカメラに凝り、今作品も石仏の魅力を伝えようとアングルや撮り方には1枚1枚こだわった。「見て楽しい、読んでためになるものにしたかったから」。石仏の中には近年になって静かに廃棄されてしまったものもある。「港南の『モナリザ』と呼びたくなるほど素晴らしいものも道端にある。いま一度、身近な文化遺産に目を向けて親しんでもらうことで、後世に引き継いでいけたら」

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