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安部幼稚園 安部奈穂園長 変わらず育みたい人とのつながり
今年は幼稚園も例年とは異なる状況となっている。多くの園で春先は休園し、以降も時間縮小や段階的な再開で保育に取り組んでいる。
森を含む広大な園庭に四季折々の植物が育つ安部幼稚園(港南区芹が谷)も、普段であれば子どもたちの元気な声が響く。それだけに今年の春先は静けさが際立ったという。そんな中で同園は変わらず「人と人とが繋がりあう」ことを大切にしてきた。「幼稚園の役割の一つはそのための場になること。幼少期の子どもたちの成長にとってとても大切なもの」と安部奈穂園長は語る。
手紙や動画も
休園中は毎週のように手紙や電話で家庭にメッセージを送った。新たに動画配信という試みにも挑戦。まだほとんど顔を合わせていなかった新入園児たちも保育再開後に「あ、先生だ!」と馴染むきっかけにもなったという。
保育再開に先立って「園の夏みかんを取りに来ませんか」と在園児の親子を招待した。安部幼稚園ならではの呼びかけに「コロナ以降子どもと出かけたのは2回目だったので、少し自信になりました」と笑顔を見せる保護者もあった。
こまめな手洗いを習慣にしながら、子どもたちの園生活が少しずつ戻ってきた。「不安や悩みは尽きない中でも、親と園とが一緒に子どもたちを育てていくのは以前と変わらない。それぞれの思いを話し合い、共有していけたら」と語る。
育児の不安共有する大切さ今野祐多さん
休園期間中の5月、安部幼稚園の保護者有志グループ「通信」が1冊の冊子を発行した。自粛期間中に連絡を取り合い、各家庭での日々の気付きなどを集めて共有することでコロナ禍を乗り切ろうというものだった。
メンバーの今野祐多さん(39歳)は「読んでホッとするものにしたかった。みんなの家の過ごし方に共感したり、アイデアをもらったりして育児の息抜きにもなれば」と話す。読んだ親から心を癒されたと感謝の声も寄せられたという。
親同士の繋がり
今野さんは長男(小2)と長女(年中)の2人ともが「あべっこ」。長男の園探しをしていた時に自然豊かな環境を子どもが気に入り、入園を決めた。「先生たちが細やかによく見てくれているのに驚かされます。子どもたちも幼稚園での日常を楽しそうに話してくれるんです」
今でこそ通信の編集や「おやじの会」で親同士の繋がりを楽しんでいるという今野さんも「最初は静かにしておこうと思ったんですが」と笑う。「育児の不安は日々ありますが、誰かに共感してもらえるだけで気持ちが楽になる。そんな園全体の雰囲気に、互いに励まされています」
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