県図書館協会表彰を受賞した「おはなしくまさん」の代表を務める 丸山 正美さん 港南区上永谷在住 56歳
「本が好き」胸に30年へ
○…「止まらず今日まで続けてこられた。これで終わりではなく次は30年を目指したい」。代表を務める「おはなしくまさん」がこのほど県図書館協会表彰を受賞。絵本の読み聞かせなどを行う「おはなし会」を20年にわたり続けてきた。「大変だとは思わない。ずっとやってきて良かったと心底思います」。そう語る笑顔に曇りはない。
○…千葉県出身。小学生時代は学校の図書室でひたすら読書にふける日々を送った。その熱中ぶりは「本棚の『あ』行から『わ』行まで順番に借りていきました」と語るほどで「何冊読んだか数えきれない」とほほ笑む。中高で読書から少し離れたが、大学生の頃に読んだ歴史小説で熱が再燃。歴史上の人物に自身を重ね「これからの人生をどう生きるか」と思いを巡らせた。
○…人生の転機となったのは、1999年に夫の実家・上永谷に引っ越したことだった。息子が通う幼稚園の保護者と交流するうち「0歳児を連れていけるおはなし会を開きたい」と2002年に「おはなしくまさん」を立ち上げ。「根本的に本が好き。それは昔から変わりませんね」。かつて絵本を読み聞かせた息子2人はすでに成人しているが、活動への意欲はいまだ尽きることはない。休日は小道具作りに励んでいるといい「全然苦痛じゃない。むしろ作りたいものがまだまだたくさんあるんです」。
○…今年3月には図書館司書の資格も取得。次の世代に自身の技術や経験を伝えるための講座を計画中だ。「人に教えるにあたり何が必要で、何が足りないのか。まだまだ勉強することばかり」と、20年経っても探求心は衰えることはない。「絵本のおかげでとても楽しい思い出がたくさん出来た。この気持ちをみんなに広げていきたい」
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