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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2023.04.20

栄区民文化センターリリスで写真展を開催中の「横浜栄写友」代表を務める
小嶋 典生さん
栄区鍛冶ケ谷在住 66歳

切り取る「一瞬」に思い込め

 ○…代表を務める「横浜栄写友」が33回目の写真展を開催。この道50年以上の達人だが「常に勉強の日々。機材や撮影方法が変化しているから、知らないと損することもある」と笑う。「上手くなりたい、傑作を撮りたいという気持ちは常にある」。向上心を胸に今日もシャッターを切る。

 ○…岐阜県出身。写真との出会いは中2。大阪万博観覧のため父がカメラを買ってくれたことで写真の世界へ。写真部の部長を務めた高校時代は蒸気機関車の撮影に熱中。アルバイトでお金を貯め「北海道から九州まで全国を旅したよ」。大学でも写真部に所属し、約100人の部員を束ねる部長に就任した。

 ○…プロ写真家の講師から撮影技術などを教わった大学時代、印象的だったのは「写真は芸術」という言葉。単に目の前の風景を収めるだけでなく、感情を込める大切さを知った。「流れて行く一瞬のできごとを、写真では形に残せる。そこに思いを込めることは今でも意識しています」

 ○…卒業後、プロを目指すことも考えたが「写真で飯を食うのは大変」という恩師の言葉を受け、電気関係の設計職に従事。栄区には28歳で移住した。子育てで一時写真から離れたが31歳の時、回覧板で目にした横浜栄写友の前身「栄写真友の会」発足の知らせを見て熱が再燃。7年ぶりにカメラを手にした。

 ○…2021年、三代目となる会の代表に就任。土日は撮影に出かける日々だが「最近は公園で孫ばかり撮っているよ」と目尻を下げる。日常の何気ない瞬間をとらえたスナップ写真を好み、「次に何が起こるか想像しながらシャッターを切る。それがまた面白い」と目を輝かせる。会心の一枚を撮るべく、思いを込めて「一瞬」を切り取り続ける。

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