吹奏楽団「NPO法人横浜ポップスウインドオーケストラ」の理事長を務める 永田 尚紀さん 本郷台在住 48歳
楽しませてこそ音楽
○…立ち上げた市民吹奏楽団の初コンサートを11月にあーすぷらざ(本郷台駅3分)で行う。自身はサックスを担当。これまで他の市民楽団で演奏していたが「市民楽団の多くは団員がやりたい曲を演奏するが、客に刺さるものは別では?」と考え、観客が聴いて楽しめる曲を演奏する「観客本位」のコンセプトに至った。「お客さんが盛り上がってくれた方が楽しいですから」と笑う。
○…横須賀市出身。クラシック好きの祖母の影響で中学生の時、フルートを始めた。しかし中学3年の冬、ジャズサックス奏者ジョン・コルトレーンのCDを聴き衝撃を受ける。「音数が多く、音の嵐を受けた感覚だった」。高校からサックスに転向しジャズバンドで活動した。その後、プロを目指し米国の南アイダホ大学音楽科へ留学。本場のレベルに圧倒され、1年で帰国するが、飲食店での演奏などは続けた。
○…「現在の本業は?」と聞くと「難しいな…」と考えこんだ。「IT関係企業に社員として雇われながら、自分の会社も経営。そして、今回はNPOの理事長にもなった」。さまざまな肩書を持ち、多様に働く。「時代の最先端かもしれない」とおどけた。本業も楽団も固定観念にとらわれず新しい形を模索するのは性分だ。
○…家族は妻と6歳の息子。今回の楽団結成にはこの息子が関わっている。家族での旅行中、偶然、バイオリンの生演奏を聴く機会があった。「息子はそれを機に突如クラシック好きになった。質の高い演奏は小さい子どもの心にも響くと感じた」。より多くの子どもに質の高い音楽を届けるべく活動を行う。今後の展開について「お客さんを楽しませて、地域に貢献する楽団に」と力強く語った。
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