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港南区・栄区 文化

公開日:2025.06.26

大岡川で捺染隆盛
「100社以上あった」
(株)ケイス 加藤会長語る

  • 大岡川での水洗い=港南歴史協議会提供

  • 絵てぬぐいを持つ加藤会長

 大岡川が染料の色で染まっていたよ――。

 こう話すのは、横浜ならではの「濱文様ブランド」の手拭いやハンカチなどの商品を生み出す(株)ケイス(港南中央通)の加藤好男代表取締役会長(78)だ。加藤会長の父親である清さんが、昭和23(1948)年に清捺染工場を創業させ、今に至る。「上大岡の日能研があるところで始めた」と加藤さん。桜岡小出身で、大学卒業と同時に家業を手伝い、42歳の時に社長に就任し、会社の規模を大きくした。型紙に図柄や文様を彫り、型紙を通して色糊を押印・加工する「捺染業」が最盛期には「横浜市内に100社以上あったよ。(区内では)数えるほどになった」と語る。染色後の洗浄に多量の水が必要なことから、大岡川沿いに捺染や染色工場が隆盛していた。

 創業から77年、加藤会長は「たまたま、運が良かっただけ」と笑うが、その商品は数々のデザイン賞に選ばれるなど品質は折り紙付きだ。

 100年企業を目指し、商品開発に挑む。

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