横浜駅から元町・中華街駅までの5駅からなる「みなとみらい線」(MM線)が、2月1日で開通10周年を迎えた。それを記念して同日、みなとみらい駅で子どもによる鉄道ジオラマの運転体験や、プロカメラマンによる撮影会などのイベントが行われた。
MM線は、2004年2月に東急東横線と相互直通運転を開始した。昨年12月末現在で延べ乗降客数は5・6億人、一日あたりの平均乗降客数は19・3万人にのぼる。
各駅の乗降客数は多い順に「横浜」「みなとみらい」「元町・中華街」「日本大通り」「馬車道」「新高島」。通勤や通学などの定期利用者と、観光客などの非定期利用者の割合は3対7程度で、非定期が定期の2倍以上となっている。
同社では、今後、みなとみらい地区への企業進出などによる沿線の就労人口増加により、定期利用者が増えると見込んでいる。また、16年までに経営の黒字化を目標としている。
相互乗入で乗客10%増
昨年3月の5社相互乗り入れは、乗降客数の伸びに大きく影響した。
関東圏でニュースになることで横浜方面に注目が集まり、埼玉県などからの利用者が増え、乗降客数は対前年比で10%以上伸びたという。みなとみらい駅に関しては、同18%近い伸びに。
その他にも、沿線の商店街やホテル、商業施設などが一体となって横浜をアピールする動きが活発化したのも、相互乗り入れの効果と同社は指摘する。
課題は、この好循環をいかに継続させるか。相互乗り入れが始まった昨年3月には、観光情報を紹介するスマートフォン向けアプリ「横浜100ガイド」を発表。また同6月には、沿線の飲食店や観光施設などの協力を得て、一日乗車券等の利用者を対象に特典が付く「サポーター100」というサービスを開始。各施設を掲載した冊子を作成しており、昨年12月からは東横線全駅にも設置する。更に現在、同社は乗入電鉄会社の沿線自治体との協力体制づくりも模索している。
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