世界最高齢の長寿ラクダとして市民に親しまれていた市立野毛山動物園のフタコブラクダ「ツガル」(雌・推定年齢38歳)が、高齢のため5月23日午後10時頃に息を引き取った。人間に例えると120歳ほどだった。同園によると、23日の午前から食欲がなくなり体調が悪化、点滴などの処置を施したが死亡した。
ツガルの展示場前には献花台とメッセージノートが設けられ、既に200束以上の花束や、リンゴ、手紙などが全国から届いているという(5月29日現在)。
献花に訪れていた旭区在住の女性(68)は「いつも元気な姿を見せてくれて、目標にしていた。悲しいけれど、子どもたちに死というものを教えてくれるのでは」と語った。献花台の設置は6月20日まで。
8日に「お別れ会」
1982年に青森県から来園し、穏やかな性格で人気を集めていたツガル。関節症を患いながらも、2年前に同園の営業部長に就任し、今年4月には西区から区民顕彰も贈られるなど同園の来園者増にも貢献してきた。広報担当者は「野毛山といえばツガル、というくらい大きな存在でした。ただただ感謝の気持ちです」としのんだ。6月8日(日)午前10時半から11時30分まで、ツガルの展示場前でお別れ会が実施される。飼育担当者によるツガルとの思い出話などを予定。
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