6月27日に小田原で行われた「全日本パワーリフティング選手権大会」女子52kgクラスで、中区のスポーツジム「エスクァティア」=扇町3の8の11=の酒巻依子さん(24)が優勝し、連覇を果たした。
パワーリフティングは、大腿筋の強さを競う「スクワット」、同様に腕・胸・肩の「ベンチプレス」、脚・背筋の「デッドリフト」の3種目があり、持ち上げた総重量を競う。競技は、種目ごとに参加選手が3回ずつ挑戦する流れで、重量は自身で決める。
酒巻さんが出場した52kgの階級には北海道や兵庫県など全国から8人が出場。その中には昨年、酒巻さんが優勝するまで同階級5連覇の選手もいた。
酒巻さんは、この選手をライバル視。1回目の重量設定や動きなどを観察しながら、試合展開を組み立てたという。そのライバル選手がベンチプレスの1回目で失敗。「精神的に少し余裕が生まれました」と、日本記録を持つ最終種目のデッドリフトに意識を集中。その方策が功を奏し、デッドリフトでは自身が持つ日本記録を500g更新し158kgを持ち上げた。結果、2位の選手に79kgの差をつけ総重量416・5kgで1位に輝いた。
高校生で頭角
筋力トレーニングの一環として高校生の頃から始めたパワーリフティング。その魅力について酒巻さんは「練習した分だけ結果が伸びるところ」と話す。高校生で全国優勝するなど頭角を現し、進学した体育系の大学でも継続。当時、同じジムでトレーニングしていた競技仲間で、パワーリフティング日本代表の大谷憲弘さん((株)エスクァティア社長)からジム開設にあたり誘いを受け現在に至る。 ウエイトリフティング教室の講師も務める酒巻さん。「競技人口を増やすためにも、楽しんでもらえる人を増やしていきたい」と話していた。
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