西区戸部本町にある駄菓子屋「咲弘洞(さっこどう)」で、高齢者や子育て中の母親らが気軽に集える場「紅梅気楽カフェ」が始まった。
これは、同店を営む佐藤弘子さん(72)が始めたもの。「リタイア後も元気でいるために」と駄菓子屋を開いたのが約10年前。佐藤さんの”肝っ玉母さん”のような人柄に子どもたちへ人気が広がり、今では戸部小や西前小はもちろん、平沼小学校区からも子どもたちが集まってくる。
そんな”駄菓子屋のおばちゃん”を楽しんでいた佐藤さん。地域の民生委員を務めていることもあり、「午前中は子どもたちもほとんど来ないし、それなら地域の高齢者や子育て中の母親たちが集える場を作れたら」と思い立った。
周りに話を持ちかけたところ、主婦を中心に10人以上の仲間がボランティアに手を挙げてくれた。そこで佐藤さんらは西区社会福祉協議会の助成を受け、高齢者が店内で転ばないようにと段差を無くす工事を行うなど準備を整えた。
4月の開店以来、店の前を通りかかってふらりと立ち寄る高齢者や、ボランティアからの話を聞いて訪れる人が増えている。「お茶を飲んで私たちとたわいない話をするだけでもいい。一人じゃなく、みんなで笑っているだけで楽しいでしょ」と佐藤さん。ボランティアの仲間もこまめに店を訪れ、時には子どもたちへの駄菓子販売も手伝う。「この取組みが地域の輪を広げる役に立てば。ぜひお気軽にお立ち寄りください」
カフェの利用は無料で出入り自由。時間は午前10時から午後2時まで(年中無休)。問合せは【電話】045・412・6559。
|
<PR>
中区・西区・南区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|