横浜市消防局は10月26日、横浜駅西口の飲食店などを対象に抜き打ちの「夜間一斉査察」を実施した。
西区南幸1・2丁目の商業ビル39棟、148テナントを訪問。避難通路の確保や避難階段、防火戸の状況など防火設備が適切に維持管理されているかをチェックした。
その結果、適切に管理されていたのは8棟66テナントで、不備が指摘されたのは31棟82テナント。テナント数でみると不備があったのは全体の55%におよぶ。消防局では防火設備の適切な維持管理を呼びかけている。
査察が行われたインターネットカフェでは、避難通路にプレートが設置されていたため消防局職員が店舗のスタッフに依頼し移動していた。同様の案件で、テナント側の協力が得られない場合は法律に基づき、その場で除去命令が出されることになる。
この夜間一斉査察は、酒類を提供する飲食店の実態を把握するため開店時間に合わせて検査を実施するもの。2001年の新宿歌舞伎町で発生したビル火災(死者44人)や、15年に死者3人が発生した広島市の飲食店火災を教訓に、横浜市内でも同様の火災を発生しないよう年4回ほど無通告で行われている。
消防局によると、夜間一斉査察についてテナント側にもある程度理解が広がっているという。
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