横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ(石原哲也総支配人)で1月20日から、三浦半島で収穫された大根のポタージュが販売されている。
これはコロナ禍で飲食業界の営業自粛が続く中、三浦半島の特産物である大根の出荷量が大幅に減少し、大量の大根を廃棄せざるを得ない生産者を救出すべく開発されたもの。一般販売のほか、医療従事者への支援として、ポタージュと風呂吹き大根(非売品)の計700食分が、市内病院に無償提供される。
考案した同ホテル洋食総料理長の磯貝徹さんは「まず医療従事者の方に届けることを考え、腹持ちのよいお米をつなぎにし、生姜を入れてほっこり温まってもらえるスープを作った。三浦の大根は瑞々しくて甘い。農家さんたちが作った美味しい野菜の味や食品ロスの問題も伝えられたら」
農家自ら廃棄
同ホテルではレストランで出た食品残さを堆肥化し、その肥料で育った野菜を再び食材として使う取組を行っている。今回使った青首大根はその協力農家で、三浦半島で大根を栽培する広瀬農園と三留農園、石井農園で収穫されたもの。「愛情を注いで育てた大根を自らの手で廃棄しなければならない現状に、農家さんたちは大変心を痛めている。少しでも助けになれば」と同ホテル。
廃棄野菜などを肥料に変える三浦バイオマスセンター=三浦市=によると、農家から持ち込まれた廃棄野菜は昨年11、12月の2カ月間で約1359トン(前年度同月約933トン)にも上るという。同施設では「大根の廃棄量は前年度のほぼ2倍。施設に搬入された周辺農家だけの数なので、三浦市全体でみると氷山の一角では」と話した。
1パック2食分で税込540円。公式オンラインショップ(https://onlineybsh.thebase.in/)とホテル内各レストラン店頭で販売中。
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