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中区・西区・南区 社会

公開日:2025.07.31

西区第4地区
「みんなの食堂」が10年
地域の見守りの場に

  • 嬉しそうに弁当を受け取る子どもたち

  • 大鍋でカレー作り

 春・夏・冬の学校の長期休業期間に、子どもや一人暮らしの高齢者へ昼食を配布する西区第4地区社会福祉協議会の「みんなの食堂」が今年、10年目を迎える。今夏は8月末まで第4地区会館や境之谷東部自治会館などで計10回開催する。

 この食堂は、「温かくて美味しい昼食を食べてほしい」と始まった。コロナで1年休止したが、弁当配布に切り替え継続。利用者は年々増加し、現在は用意する200〜300食が完売するという。

 米や容器などの物価高騰の影響は大きいが、メンバー同士で食材の安い店を共有するなど工夫し、高校生以下100円、大人400円で提供している。自治会・町内会や地域のNPOなどの「担い手団体」が持ち回りで開催するのが特徴で、6団体から始まり、今は11団体が関わる。

 22日に第4地区会館で行われた食堂には販売前から多くの人が並び、280食が完売した。西戸部町の藤井杏子さんは息子の葵さん(小2)が幼稚園の時から利用。「上にも子どもがいるので助かる。持ち帰れるのもありがたい」と話す。葵さんは大好物のカレーを受け取り、「毎回楽しみ」と顔をほころばせた。

 10年前から携わる更生保護女性会の酒井保子さんは「地域の人の顔を覚え、見守り活動も同時にできる。多世代のコミュニティの場になっている」と話す。

 第4地区社協の米岡美智枝会長は「子どもたちには、誰かが見守ってくれていると思って育ってほしい。高齢者の方はいつまでも元気で来てもらえたら」と開始時からの変わらぬ思いを語った。

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