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中区・西区・南区 社会

公開日:2025.09.18

大雨対策「ドリルン」発進
岡野公園へは来年度中、到達予定

  • あいさつをする平野会長

  • ドリルンのイラストが描かれたシールドマシン(同JV提供)

 横浜駅周辺の大雨浸水対策として新たに整備される「雨水幹線」の掘削工事で、トンネルを掘り進むシールドマシンの発進式が9月8日、神奈川公園内の幸ケ谷集会所で行われた。式典では近隣小学校児童が命名した、マシンの愛称「ドリルン」が発表された。来賓あいさつに立った西区の第五地区自治会連合会の平野周二会長は「今でも岡野交差点付近から横浜駅寄りでは大雨の際に浸水することがある。整備される雨水幹線により、大雨に対する安全が確保されることで、安心して暮らせる街になると思う」と話した。

 事業の正式名称は「エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線下水道整備工事」。横浜駅周辺約140ヘクタールの浸水被害軽減を目指し、地下約60mに直径3・75m、全長4・9Kmの「雨水幹線」と呼ばれる雨水管を新たに整備する。

 神奈川公園内に掘削した垂直の穴からシールドマシンを投入し、周辺の既存ポンプ場を経由して西区の岡野公園までつなげる。その後、神奈川公園から川崎方面に掘り進め、新設される東高島ポンプ場へつなげる。トンネル内の雨水は最終的に同ポンプ場から海へ放出される。

 完成すれば、対応可能な降雨量は現行の1時間あたり60ミリから、30年に1度の豪雨とされる82ミリに向上するという。

 施工は大成・大豊・中鉢建設共同企業体(JV)。シールドの岡野公園到達は2026年度中を見込んでいる。

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