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公開日:2025.12.18

南区太田東部
高齢者の憩いの場復活
開店前の喫茶店で月一回

  • 地域住民の話声でにぎやかな店内

 地域の高齢者が集まり、お茶を飲みながら交流する「ひょっこり茶屋」が、12月5日に南区前里町の喫茶店で開催された。太田東部地区オレンジの会が主催。今後は月一回、最終週の金曜日に行われる。次回は1月30日。

 ひょっこり茶屋は、太田東部地区の住民交流を目的に、2018年度から20年度まで空き店舗を借りて開催していた高齢者サロン。

 コロナ禍で歓談を自粛する動きや、空き店舗が使えなくなったこともあり、活動休止を余儀なくされた。その後、飲食物の配布形式で継続し、21年3月からは各町内会館へ場所を移して音楽や落語を鑑賞する「出前版」を行っていた。

 茶屋を運営する同会は、民生委員を中心に32人で構成され、認知症の人を地域全体で支える活動や、地域住民の見守りをしている。

 佐藤秀子会長(75)は「以前のように高齢者がお茶を飲みながら、おしゃべりをして楽しく過ごす居場所が作れたら」との思いを持ち、使用できる場所を探していた。

 そんな折、南区前里町に「COFFEE駅STATION」が今年3月、開店した。地域の高齢者の居場所にしたいという思いを持っていたオーナーの佐藤達郎さん(79)と同会の思いが一致し、佐藤さんは開店前の店を貸し出すことを快諾した。

外出の一歩に

 プレオープンの12月5日。この日を待ち望んでいたという地域住民が開店直後から訪れ、約20席の店内はすぐに満席になった。

 参加者は、同会のメンバーが提供するコーヒーやお茶、菓子を片手に、健康の秘訣についてや近所にあるおすすめの店などの話題で交流を深めていた。

 最近南区に引っ越してきたという80代の女性は「1人きりで話す人もいなくて寂しかった。おしゃべりできて嬉しい」といい、早速参加者から紹介された地域ケアプラザの行事への参加を決めていた。

 佐藤会長は「外に出かけて人と話をすることで、認知症予防にもつながると考えている。できるだけ長く続けていきたい」と話した。

 開催時間は午前9時30分から11時まで。参加費は200円。

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