中区・西区・南区 社会
公開日:2026.01.08
外国人住民
支援継続と対話を
デスク・レポート
▼横浜市には2025年11月末現在で約13万7500人の外国人がいる。特に中区には18区最多の約1万9600人、南区は3番目に多い1万4500人が暮らしており、西区を含めた3区に市内外国人の約3割が生活している。中区、南区の外国人の半数超は中国籍で、中華街を中心にコミュニティーが広がっている。コンビニエンスストアや飲食店などでは多くの外国人の従業員が働いており、その光景は日常になっている。
▼「国際都市」をうたう横浜市は、外国人を支援するため、1996年に「国際交流ラウンジ基本構想」を定め、各区に支援拠点を設けてきた。各拠点では、外国人への生活情報提供や日本語教室の開催、相談対応などのほか、各国の文化を紹介するイベントも行ってきており、「多文化共生」が広く知られる前から支援を続けている。南区では、外国人向けにガイダンスを開き、生活のルールや日本の風習を知ってもらう取り組みを継続し、それがきっかけとなって自治会町内会に入会した人もいる。こうしたこれまでの地道な活動を大切にしたい。
▼外国人は労働力の文脈で語られがちだが、地域の一員としての視点が大前提だ。言葉や文化の違いで日本の生活ルールに適応できない状況があるのは事実だが、日本人と外国人を対立構造の中に置いたところでその状況は何も解決しない。外国人が地域に溶け込める環境を作る努力は行政だけでなく、市民側にも求められる。地域で課題が生じた際は、対等な関係で対話を試みるべきだ。
▼横浜には開港以来、外国人や外国の文化を柔軟に受け入れてきた歴史がある。中華街はそれを体現している例であろう。今後、外国人住民が増える中、長い歴史の中で培われた関係は共生の土台となる。また、中区や西区には、外国人観光客も多く訪れる。店舗や施設などが観光客を受け入れる際の知見も共有したい。多文化共生によって、多様な価値観が混ざり合い、地域に新しい活力が生まれ、誰にとっても暮らしやすいまちになることを願う。
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