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公開日:2026.02.19

中区スタジオ「ラシク」
写真で子どもに居場所を
「撮る」ことで世界を肯定

  • カメラを手に原さん(右)と立林さん

    カメラを手に原さん(右)と立林さん

 中区石川町のフォトスタジオ「ラシク」は、「子どもたちの写真アトリエ」を3月から開講する。発達特性や不登校など「みんなと違う」ことに息苦しさを感じている小学生に、自分の好きなものを撮影することを通して、安心して自分を表現できる居場所をつくる。立ち上げたのは、写真家の原哲也さん(49)とラシクの代表の立林ゆう子さん(41)。

 原さんはプロの写真家として27年のキャリアを持ち、俳優やアスリートなど多くの著名人を撮影してきた。20代でADHD(注意欠如・多動症)と双極性障害の診断を受けている。

 幼少期から周囲との違いを感じていた原さんを救ったのが23歳で出会ったカメラ。「おいしそうな料理とかきれいな景色とか、自分がいいなと思ったものを撮る。自分を否定していた時期もその瞬間は世界を肯定していた」と語る。

 一方、立林さんは不登校の息子の考えていることが分からず悩んでいた。そんな時、息子が原さんにカメラを教わることに。感性で撮ったという写真はどれも面白く「子どもが見ている世界はこんなに美しいんだ」と感じた。SNSに投稿すると多くの「いいね」が集まり、立林さん親子の自信になった。

 2人の実体験と「写真で人を幸せに」との思いでプロジェクトを始動。昨年12月中旬から今年1月下旬までクラウドファンディングに挑戦した。同じ悩みを持つ親や教育関係者らの賛同を得て、約284万円を集めた。

参加者を募集

 第一期の参加者を2月28日(土)まで募集。今年3月から6月までの全6回で小学生が対象(不登校・発達特性のある子ども優先)。定員10人。参加費無料。一人一台カメラを貸し出し、後半は写真集の作成や写真展を開催し、成果を形にする。

 横浜から、いずれは全国に広げたいという夢も。原さんは「技術を学べるだけでなく、この場所に来たら全てが肯定される、そんな空間をつくりたい」と話す。

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