区内に拠点を構えるプロサッカーチーム横浜FCは3月21日、新監督に元サッカー日本代表の山口素弘氏が就任すると発表した。
同チームは今シーズンの開幕後、1分2敗(3月18日時点)とスタートにつまずき、一昨年から監督を務めていた岸野靖之氏の解任を発表していた。
山口氏は群馬県出身の43歳。現役時代は横浜フリューゲルスなどでプレーし、1998年には日本代表としてワールドカップに出場した。2005年から現役を引退する2007年まで横浜FCに所属。引退後はサッカー解説者としてテレビ等で活躍してきた。
22日には川島町のクラブハウスで就任記者会見が行われ、山口氏は「(チームが)難しい状況だというのは分かっているが、だからこそ呼ばれたのかなと非常にポジティブな考えでいる」などと話した。
また同チームの北川浩史社長は監督就任に関し「現在チームはとても難しい局面にある。苦しんでいる選手の目線に立ち、同じ方向を向いて、チームを1つにしながら選手の特徴を引き出して頂ける方、横浜FCのスタイルをこれから作って頂ける方という2点からオファーをした」と山口氏への期待を語った。
山口氏は22日からチームに合流。25日の監督初戦は黒星に終わったが、新体制確立に向け精力的な動きをみせている。
「点を取れるチームに」
記者会見での主なやりとりは以下のとおり。
―オファーを受けた時の率直な心境と、今の心境の変化は。
「まず始めは、当然驚き、早って感じですかね。ただ、僕自身、引退会見でも次のステップの準備をしたいということを言って、それから4年間待ったので、どこが最初にオファーをくれるのかなと、ずっと準備をしていたという風に思います」
―このチームの監督をすることへの喜びと練習初日を迎えるにあたっての気持ちを。
「 (横浜FCは)自分が所属して、しかも自分が引退したチーム。ましてや僕が選手として始まったのも三ツ沢でしたし、選手として終わったのも三ツ沢。監督としての第1歩も、ありがたいことにホームの三ツ沢みたいなので、そういった高揚感はちょっとあるかなと思います」
―チームづくりの上で重要視したいのはどのような部分か。
「 状況がこういう状況なので、まずはチーム・スタッフ・選手含め全員同じ方向に向くようにしていかなければいけないなと思っています。 もちろん選手には自信の回復とか、メンタル的なケアをしながら、徐々に戦い方の枠であったり、細かいことを詰めていきたい。 そのあたりは、今日の午前中に練習をやりましたが、本当にみんな意欲的に動いてくれて、僕が想像していたよりは下を向いていなかったですし、まだファイティングポーズをとっていますので、まだまだ戦えるかなと思います」
―どんなサッカースタイルを目指しているか。
「 基本的には選手の良さを出して、躍動感があふれるようなプレーをして欲しいと思っています。今のサッカーというのは、守り切って勝ち点を奪えるという感じではない。特に今のJ2ではしっかりとしたチームが多いので、そういった意味では、相手よりも点を多く取って勝つということを目指したいです」
―三ツ沢球技場で待っているサポーターに何を見せたいか。
「 非常に箱は小さいが、臨場感があってサッカー場として非常に素晴らしい、またいろんな思いがあるスタジアムで、そこで正直、監督として戻れるとは思っていなかったです。 三ツ沢を見たら、着替えてプレイヤーとして出たがるかもしれないですね」
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