橘樹神社で「こども歌舞伎」 伝統継承、市が全面支援
こども歌舞伎による「奉納歌舞伎」が11月23日、橘樹神社で行われた。これは、子供達に日本の伝統芸能を継承していくことを目的に、文化庁の地域活性化事業の一環として実施されたもの。今回、横浜市の全面的なバックアップの下、天王町商店街協同組合や橘樹神社などの協力により地元初の開催となった。
こども歌舞伎は小学校2年生から6年生でなる団体で、8人の子供達から構成されている。今年8月に今回の奉納歌舞伎公演のために、地元近隣の小学生を対象に一般公募された。8月20日に開催されたオリエンテーションを皮切りに毎週火曜、約3カ月半もの間、練習を重ねてきた。歌舞伎の稽古自体は来年3月まで受けることができるという。
歌舞伎の舞台が設置された橘樹神社(区内天王町1の8の12)は、相鉄線天王町駅から徒歩で約5分の場所にあり、天王町商店街が隣接した”都市部”の神社であるため、今回の会場に選ばれた。更にその歴史も古く、創設は鎌倉時代初期。江戸時代は牛頭天王社と言われ、大正時代に今の橘樹神社となった。加えて本殿の庚申塔は市内最古、と由緒ある神社。
当日は、午後の部と夜の部の2部構成となっており、正午から始まった「お練り」では、こども歌舞伎の役者らが、この日特別に歩行者天国となった同商店街を練り歩いた。神社の境内ではアンティークバザールと題した骨董市が開かれ、天気にも恵まれ多くの来場者が訪れた。午後1時から開演した歌舞伎の舞台は、ゲストに迎えた「若草歌舞伎」の青年らの演技からスタート。次いで現れた「こども歌舞伎」のメンバーが口上を述べると、客席からは「よっ日本一!」「待ってました!」などの声がかけられ、御捻りが投げられる場面も見られた。
既に年明け2月3日の公演が決定しており、来年の奉納歌舞伎に向けたメンバーも募集している。
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