釜台町にある「横浜船員保険病院」(遠山愼一院長)が、4月1日から「独立行政法人・地域医療機能推進機構(JCHO=ジェイコー)」が運営する施設となり、名称も「横浜保土ケ谷中央病院」(仮称)へと変更される事となった。
無線医療は継続
「横浜保土ケ谷中央病院」(仮称)と生まれ変わる船員保険病院は1955年開院。一般的な地域の病院としての役割を担うと同時に「船員のための病院」として、海上の船舶で発症した傷病に対して無線による医師の医療助言を行う「無線医療助言事業」を手掛けている。この医療事業は年365日、24時間体制の下、南極圏、北極圏を除く地球上のほぼ全地域からの無線連絡に対応するもの。近年は傷の状態などが画像と一緒に送られてくる事も増え、より適切で具体的なアドバイスを求められるケースもあるという。4月1日からは「船員保険」病院ではなくなるが、国の要請により、こうした船員のための医療事業は続けられるという。
救急受け入れ大幅拡充
さらに、これまでは「輪番病院」として月2回程度だった「救急患者の受け入れ体制」を大幅に拡充。4月からは「B病院」と呼ばれる、ほぼ毎日救急患者を受け入れる施設となるなど、より地域色を前面に打ち出した運営方針を示している。同院の在原雅行事務局長は「今後も急性期から在宅医療まで境目なし(シームレス)の医療を目指したい」とコメント。その上で「高度救命病院との『病病連携』、地域開業医との『病診連携』及び療養型病院・介護施設などとの『医介連携』を推進・強化し、地域の中での”架け橋的医療”の中心的な医療機関として地域の方々に信頼される、良質な医療を安定的に提供していければ」と話している。
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