保土ケ谷警察署の署長に就任した 若林 靖司さん 桜ヶ丘在住 55歳
思いやりある警察署に
○…3月11日付けで保土ケ谷警察署の71代署長に就任。「宿場町の名残があって落ち着いた街」と保土ケ谷の印象を話す。着任時に全署員を前にして伝えたことは、「思いやりの心をもつこと」。犯罪や事故が発生した時、区民にとってはたったひとつのよりどころ。だからこそ相手の意を丁寧に汲み、信頼される警察官になってもらいたいとの思いがある。
○…初めて配属されたのは、相模原警察署。制服を着て交番に立てば、新人もベテランも関係なく一人の警察官である現実を実感し、「早く制服の似合うおまわりさんになりたい」と思った。重要事件を扱う捜査一課時代が長く、7年半所属した。保土ケ谷に着任する直前は、機動捜査隊を指揮。凶悪犯罪の初動捜査を行う部隊のため、犯人がまだ現場にいるときもある。「部下の安全にも気にしていた。車は壊れても直せるからいいけど、自分の命はしっかり守れと何度も言った」と、話す姿には、部下を思い思わず力がこもる。
○…高津区出身。中学高校時代は、バスケットボール部で活躍した。大学卒業後、憧れていた神奈川県警へ。忙しい日々の息抜きは旅行。行きたい場所だけ決めて、電車の切符を買い、旅のルートは現地に着いてから考えるのがお決まり。「自由気ままな旅が好きなんだよね」と笑う。妻との二人旅が多いが、息子と二人で出かけたこともある。
○…30年以上前に発行された、自身が掲載されている警察学校の機関紙を大切に保管している。そこには研修で戸塚署に行き、初めて制服で街に出た時の高揚感や責任感が鮮明に書かれている。自分の部署に来る新人には必ず見せるというこの機関紙。「初心を忘れないでほしいというメッセージだね」とほほ笑む。「犯罪はないのが一番。だからこそ事件を未然に防ぐ努力が必要」と力強く話す。区民が安心し、安全に暮らせる街づくりを目指し、保土ケ谷の街を守る。
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