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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2025.12.11

桜台小学校にある森の整備に携わる「さくらっ子の森の仲間たち」の代表を務める
伊藤 信栄さん
桜ケ丘在住 52歳

森と子どもたちをつなぐ

 ○…長年、人が立ち入ることができなかった桜台小学校の校内にある「あつまれさくらっ子の森」。2024年に地域とPTAの有志で結成され、この森の整備に携わるグループ「さくらっ子の森の仲間たち」の舵取り役を担う。12月21日に森でワークショップを開催する。「子どもたちが地元の環境について考えるきっかけになれば」と思いを語る。

 ○…石川県出身。木登りや缶蹴りに夢中になるなど、活発な幼少期を過ごした。夫の地元・桜ケ丘に移り住み、横浜市が所有する桜ケ丘緑地の保全活動などに取り組む任意団体「桜ケ丘・森の仲間たち」に入会。現在は同団体の共同代表を務め、ストローや針金でオニヤンマに見立てた虫除けグッズを作るイベントなどに携わる。かつて横浜市内有数の桜の名所として知られた桜ケ丘のまちに、ピンク色に塗って桜に見立てた松ぼっくりを並べる取り組みなどをさくらっ子の森の仲間たちの活動に移行。桜ケ丘・森の仲間たちでの経験が生かされている。

 ○…夫と2人の娘は桜台小の卒業生で、自身は同校のPTAバンドに入っていた。それだけに身近な学校の森を再生したいという熱い思いを長年持ち続けてきた。この気持ちが周囲に伝わり、桜ケ丘自治会が地域清掃の一環で森の整備を手伝ってくれるなど、支援の輪が広がる。「自治会やPTAバンドで交流ができた皆さんに助けていただいている」と感謝の気持ちを示す。

 ○…森の中でけがをしないための対策をまとめた紙芝居を手作りし、子どもたちに読み聞かせている。「安全に遊んでもらいたい」と親心を見せる。同校の卒業生から聞いた話などを参考に、森の歩みを紹介した年表も作成。桜ケ丘自治会館に掲示して注目を集める。

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