保土ヶ谷駅西口の商店街にある銭湯「第二常盤湯」を地域資源として捉え、地域活性につなげようと7月12日(日)に町おこしイベントが催される。銭湯を中心に広がる商店街を「温泉宿」に見立て参加者に商店などを巡ってもらうことで、「地域の魅力を再発見してもらおう」と近隣住民や商店主の有志が春先から準備を進めていた。
「賑わっていたあの頃の活気ある姿に少しでも戻せないか」。西口商店街の盛衰を知る地域住民らが今年4月、自分たちの手で地域の活性化につながるようなイベントを生みだそうと動き出した。
旧東海道の宿場町として栄えた同地域では、歴史資源を使った取り組みがこれまでにも企画されてきたが、今回はそれとは異なる地域資源を活用することを目指しプロジェクトはスタート。目を付けたのが昭和初期に創業し地域住民らの憩いの場となっている銭湯だった。
この地で生まれ育ち、今回のプロジェクトで中心的役割を果たしている柴田裕一さんは、この銭湯を子どもの頃から利用しているが「余りにも当たり前の存在すぎて『地域の資源』という観点からの見方はしていなかった。灯台下暗しです」と話す。
銭湯が商店街の中心に位置することに気付くと、「風呂に入り、マッサージを受け、食事を楽しむ」という企画を立案。街全体を「温泉宿」に見立てるというユニークな発想が新たな地域イベントの創出につながった。柴田さんとともにプロジェクトを主導する山田浩和さんは「商店街の中にある点と点を結ぶことで新たな魅力が生まれるのではないかと考えた」と話す。
12日のイベントでは宿場を巡った後、銭湯の釜場など普段は見ることのできない場所を見学し入浴。浴衣に着替え商店街内のマッサージ店で施術を受けることができる。その後、宴席を楽しむという。問合せは山田さん【電話】045・331・0018へ。
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