保土ヶ谷宿を含む神奈川宿から藤沢宿までの各宿場町で活動する市民団体らが、今年1月から進めてきた立体地形図の製作が大詰めを迎えている。6月末には完成する見込みで、それぞれの宿場の地形図がひとつにつなげられ、藤沢の「済美館」に展示される予定だ。
地形図の製作を進めているのは各宿場町で活動している市民団体らが「横の繋がりを強化し東海道域を盛り上げよう」と昨年、立ち上げた「武相宿場連携まつり実行委員会」。保土ケ谷では「ほどがや人・まち・文化振興会」(羽根一男会長)のメンバーが中心となり製作に携わっている。
同振興会の近藤博昭副会長によると「江戸時代末期の東海道の地図や写真が現存しない」ため、今回のプロジェクトでは明治14年頃の地図の等高線などを元に、4千分の1サイズで各宿場の市民団体らが地形図の製作を進めてきた。
保土ヶ谷宿の製作も1月からスタート。鉄道模型の材料や銅線に細かく切ったスポンジを貼り付け松並木を表現したり、材木を切り出し建物を作るなど、手作りの部品も多い。
神奈川宿から藤沢宿を6・5メートルで表現
製作指導にあたる「ほどがやガイドボランティアの会」で顧問を務める村田啓輔さんは「江戸時代末期の東海道を真上から見た景色をイメージし、皆のアイディアや昔住んでいた方の意見を取り入れながら作っている。立体地形図を通して住んでいる町のことを知ってもらえれば」と話す。
各宿場で作られた地形図は完成後1つに繋げられ、神奈川宿から藤沢宿までが全長6・5mの模型となり、藤沢の「済美館」で展示され、保土ケ谷区内では10月の「宿場まつり」でお披露目される予定だという。
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