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育生会横浜病院モノレール 湘南電車色に塗り替え 懐かしの80系を再現

社会

掲載号:2016年10月27日号

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再塗装された車体を前にする碓井理事長
再塗装された車体を前にする碓井理事長

 狩場町の育生会横浜病院(長堀優院長)で来院者の足として走るモノレール「ごんたん」が、オレンジ色と緑色の車体が郷愁を誘う「湘南電車」カラーにお色直しした。9月上旬からのメンテナンス作業を終え、10月中旬に初代湘南電車80系のデザインを再現した車体が運行を再開すると、来院した団塊の世代などを中心に青春時代を懐古する姿も見られるようになった。

 同院は丘の上に建つため、国道1号線の病院入口から病院玄関までの坂道区間137mでモノレールを1995年から運行している。時速4キロメートルで坂道を上る姿は話題を呼び、3年前には全国各地の珍しい光景を紹介する人気テレビ番組「ナニコレ珍百景」でも取り上げられた。

 運行開始から20年、メンテナンスを続けてきたが経年劣化から車体の腐食が進み、再塗装の必要性がでてきたのは5年ほど前。同院が東海道線沿いに位置していることから、「鉄道好き」を公言する碓井貞彦理事長(51)は今は走ることがなくなった「湘南電車」カラーへのお色直しを計画した。

少年時代の思い出の車両

 戸塚に暮らす祖母宅を訪れる際、乗車していたのが今回、モデルとした80系と呼ばれる車両。中学3年生の時には東海道線からは姿を消し、愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶローカル線を走っていた80系を追い求め、カメラを手に夜行電車に乗り込み撮影旅に出たほど、思い入れがある。

 「1950年ごろに登場した車体のオレンジ色と緑色の鮮やかな色彩が衝撃的だった。その色合いを忠実に再現したい」と鉄道模型用のスプレーをもとに、塗装業者と打ち合わせを重ね塗料を調合した。さらに80系国鉄車両の特徴のひとつで、車両の前面部の塗り分け部分が流線的に仕上げられる「金太郎塗り」にもこだわるなど、「マニアならではの仕上がり」だ。

 同院4階の理事長室から坂を上る車両を眺めるのが日課だが、10月中旬の運転再開以降は「これまで以上に楽しくなった」という。オレンジ色と緑色の車体を目にした来院者や面会者の中には、若い時分を思い出し、昔話に花を咲かせる人の姿も数多くみられるようになった。

 碓井理事長は「この病院にいらっしゃる方は高齢の方が多い。車両を見て昔を思い出すことで、少しでも元気になってもらうことができれば。病院の利用者以外でも乗車できるので、地域の方々もお越しいただき、楽しんでいただければ」と話している。

 29日(土)に開かれる公開フェスティバルでも理事長こだわりの「湘南電車」に乗車することができる。

田近淳 司法書士事務所

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