横浜市がペット保護などを目的に推進している「マイクロチップ(MC)装着推進事業」の今年度分の申請受付が5月8日(月)から始まる。
MCは直径2㎜、長さ8〜12㎜ほどの円筒形の電子標識器具で、チップ内には15桁の番号が記録されている。この番号を専用のリーダーで読み取り、事前に登録した飼い主の情報を照会することで、ペットが迷子になった際や災害時にはぐれてしまった場合に、役立つ仕組みとして、欧米を中心に導入が進み、近年、国内でも認知度が高まりを見せている。
7年で4400頭
横浜市では2009年度から装着にかかる費用の一部を助成する取り組みをスタート。市動物愛護センターによると、一昨年度までの7年間で約4400頭への装着実績を残している。
東日本大震災などで、飼い主とはぐれた動物の姿が報道されたり、ペット保険への加入条件にMC装着が盛り込まれるケースも増えている。また、義務化へ向け法制化も検討されるなど、事業開始当初に比べ、認知度が高まるとともに、異物を体内に埋め込むことへの飼い主の嫌悪意識にも近年、変化が見られるようになってきた。
普及が進む一方、新たな課題も見えてきた。飼い主の引っ越しなどの際、登録情報が更新されていないことがここ数年増え、MCを装着しているにもかかわらず、飼い主のもとへ戻れない犬猫も増えてきている。
市では今年度も500頭ほどの犬猫を対象に1500円を上限に装着費用を助成。保土ケ谷区内では9つの動物病院が同事業の委託病院として登録している(表参照)。提出書類は同センターホームページ(http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/douai/)からダウンロードすることができる。
問合せは同センター【電話】045・471・2111へ。
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