区内の丘陵部で買い物に不便を感じている高齢者などを支援しようと、イオン天王町店が昨夏から食料品や日用品を配送拠点に届ける移動販売を行っている。販売開始以降、1日平均約70人が買い物に来るなど地元住民からは歓迎の声が上がっているほか、人が集まることで新たなコミュニティーの場を形成するなどの役割を果たしている。
買い物難民や運転免許返納で交通手段がない人に対し、同店では昨年3月から無料の買い物バスの運行を開始した。また、地域の活性化と高齢者の買い物を支援する目的で移動販売車を使っての販売を丘陵地域で特に高齢者の多い新井町の千丸台団地や上菅田町に打診。地元自治会の協力やさまざまな事務手続きを経て昨年7月末から販売をスタートさせた。
軽トラックには生鮮食品や日配品など約300品目を搭載でき、希望する品物があれば事前に注文することで商品を届けることも可能。水曜を除く月曜から金曜の午前10時から午後3時40分まで1配送拠点につき約20分間車両を停車させて販売している。
販売開始以降、住民の間で口コミで広がり、買い物客は増加。また、固定客が多く、販売スタッフや住民同士のコミュニケーションの場にもなっているという。近くに住む女性は「坂が多く、車にも乗れない中、近くに販売車がやってきてくれ、他の買い物客との会話も楽しんでいる」と笑顔で話した。移動販売車スタッフの江田祥子さんは「高齢化に伴い坂を下れない方が多くいる現状を見て、移動販売を楽しみに待ってくれる地域住民の役に立てれば」と話した。
イオン天王町店の担当者によると今後について「区内の他の地区からも相談が来ており、前向きに検討していきたい」と話している。
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